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漫画・美術 田河水泡 ----------たがわ・すいほう[b.1899-d.1989]
戦前期の子どもマンガを代表する作家。本名・高見澤仲太郎、東京出身。小学校を卒業後、薬屋に奉公に出、軍隊経験を経て、25年日本美術学校を卒業。当時の新興美術運動マヴォに参加、いまでいうパフォーマンスなど過激な発表を行なった。
その後カットや落語の台本を雑誌に寄せていたが、28年『少年倶楽部』で「目玉のチビちゃん」でデビュー。最初は大人マンガに比べ子どもマンガは低く見られ抵抗があった。しかし、31年から始めた「のらくろ2等卒」が大ヒットした。貧しい野良犬の黒吉が、軍隊生活をおもしろおかしく過ごし出世していく物語は、30年代の良き時代の部分を映していた。やがて戦火が激しくなり、連載も41年でストップ。戦後、58年から『丸』誌で復活し好評を博した。「のらくろ」は、コマ割りは固定しているが、吹出しの使用等、現代マンガの出発点でもある。

文献=田河水泡・高見澤潤子『のらくろ一代記』講談社 1991年
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