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絵画 畑中優 ----------はたなか・ゆう[b.1950-]
hatanaka-00.jpg 岐阜県生まれ。新潟大学美術科卒業。東京藝術大学大学院修了。1977年に初個展。ここ数年は銀座ゆう画廊で毎年個展を開催。行動美術協会会員。大学で美学・美術史を専攻した畑中が、本格的に絵を描き始めたのは大学院を出てからのこと。一貫して老人をテーマとした絵画を制作している。

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故郷である郡上八幡の百姓一揆から想を得て、〈残されし者たちの挽歌〉というシリーズで老婆を描いたのがきっかけだ。そして次第に、老人の姿そのものに人生の味わいや哀感を感じはじめて、すっかり虜になってしまったという。この二十数年間は〈逃げて来た道〉のシリーズに取り組んでいる。都市の瓦礫を背景に茫然と佇む人物。セピア調のパノラマ的な大画面には、時として画家自身を含む大勢の人々がうごめく。見下ろすような視線でとらえた情景は、画家のみならず、見る者の、そして広くは人間の歩んで来た道と重なる。「今後は、画面の中のさまざまな説明的すぎる要素を削ぎ落として、老人そのものの存在を象徴的に描きたい」と語る。[IC]

図版=《逃げて来た道―望郷―》板に油彩 162×162cm 2007
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