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オブジェ 岡崎和郎 ----------おかざき・かずお[b.1930-]
岡山県生まれ。1955年、早稲田大学文学部芸術学専攻美術専修を卒業。同大学院で美術史を学ぶ。56年頃より鉄の彫刻を制作。58〜63年、読売アンデパンダン展に出品。66年、東京画廊で初個展。63年頃から始まった「御物補遺(ぎょぶつほい)」という概念をもとにした制作を現在も続けている。

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「御物補遺」とは、既存の物(オブジェ)では見落とされてきたものを補うという意味の、作家自身による造語である。石膏や樹脂による立体から、版画や写真による平面まで、その表現方法は多様だ。招き猫やキューピー人形など見慣れた物の内側を型取りした作品は、見る者の知覚に揺さぶりをかける。庇から着想を得た〈HISASHI〉シリーズは、代表作のひとつとなっている。同シリーズは奈義町現代美術館(岡山)に恒久設置されており、空間全体で作品を鑑賞できる。2010年、神奈川県立近代美術館・鎌倉での個展「補遺の庭」は、記憶に新しいところ。建築や環境を取り込んだ展示が好評を博した。
最新作に、人間と自然の共生をテーマにしたモニュメント《富士山讃》がある。[IC]

図版1=《hisashi》ブロンズ 22×148×35cm 1994
写真提供=横田茂ギャラリー
図版2=《富士山讃》(富士見定規)コールテン鋼、溶岩 3776(高)×3900×2180cm 2011
撮影=遠藤桂
写真提供=富士山樹空の森

主な文献=『岡崎和郎展 補遺の庭』 神奈川県立近代美術館・鎌倉 2010
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