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版画・絵画 田中陽子 ----------たなか・ようこ[b.1947-2008]
京都府生まれ。市内成瀬台に在住した。1970年和光大学人文学部芸術学科卒業。
斎藤寿一、荻太郎に学ぶ。創立一期生であった田中は、在学時代から制作には精力的に取り組んでいたという。71年には初個展を養清堂画廊で開催、以後同画廊を中心に全国で発表を行う。また市内のなるせ美術座(旧なるせ村田画廊)でも88年以降、4回の個展を開催している。田中の名を知らしめたのは、1995年の鹿沼市立川上澄夫美術館木版画大賞展での大賞受賞だった。版に彫られた明快な形態、はずむような色彩をもちいた躍動する人体といったモチーフは、80年代までのしごとによくみられた。
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90年代入ると、手法にさまざまな実験的な面がみられるようになる。以前から取り組んできたコラージュや手彩色に加え、素材の複合化や紙ベースを離れ、より即興的な面がでてきた。晩年は、麻布上に油性木版によって一種帯のような支持体のなかに幾何学的な形を刷り込んだ。それはインスタレーションの形式をとり、版画という小芸術の枠を乗り越えようとしていたようにみえた。その流れのなかで、2006年横浜三渓園旧燈明寺での《とわに》、07年町田市立国際版画美術館エントランス・ホールに10mの大作《とわにFlag》 などの展示のはすばらしいしごとといえよう。
2012年1月5日から4月1日まで、町田市立国際版画美術館で「シリーズ現代の作家 田中陽子」が常設展示室(図版はその展示の様子)で開催され、30点余が見られる。[IC]

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