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立体 松﨑昭彦 ----------まつざき・あきひこ[b.1953-]
matsuzakiakihiko-00.jpg 千葉県生まれ。1977年、東京造形大学彫刻専攻卒業。80年、同大研究室修了。町田市の住宅地にあるアトリエは、元精密機械工場だった天井高のあるスペース。78年の初個展では、床にカラーテープを張り巡らし、その上を音に合わせて複数の人が移動するという、時間の経過を介在した作品を発表。以後は、硬くて軟らかいものに対する興味から、鉛の素材を中心として、彫刻の表面性を追究した作品を展開する。97年からは、素材を鉛から錫に変え、現在に至る。

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2012年2月、双ギャラリーの個展では、螺旋状の構造の立体など、床にゴロンと置かれた作品が、錫の持つ素材感と相まって独特な存在感を放っていた。自らL字鉄材の型に流し込んで鋳造した平たい棒状の錫を叩いたり、曲げたり、捻ったりと、まさに素材と格闘しながら作品は生まれる。「運動としてのかたちに興味があります。行為性と素材(錫)の間で、身体性が結晶化して残る...たとえば捻る(=反転させる)という行為そのものが作品になるとか」と。時間性と素材への興味は初期の頃から一貫して変わらない。「今、この錫という素材が面白い。思ったようにいかない部分も含めて」。
錫との格闘はまだしばらく続きそうだ。[IC]

図版1=双ギャラリーの展示 2012
図版2=跡―17 錫 20cmH 2012
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