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絵画 桜井貴 ----------さくらい・たかし[b.1979-]
sakuraitakashi-00.jpg 茨城県生まれ。1999年より町田市在住。2003年、東京造形大学比較造形専攻卒業。05年、多摩美術大学大学院修了。在学中より、作品発表を始める。

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お話をうかがいに開催中の「掘りごたつ派」の企画によるグループ展を訪ねた。「掘りごたつ派」とは会田誠が提唱する「日本人は机に向かってチマチマと細かい作業をするのが向いていたり、好きである」という「こたつ派」の理念を継承したもので、桜井もそのメンバーの一人。壁には、黒い大画面の中心にダイオウイカが極小に描かれたタブロー、AKB48のメンバーをピカソ風に描いたものなどが展示されていた。まさに日本の「今」を切り取ったパロディー精神に溢れる作品群である。
初めは技術に裏付けされた伝統的な絵画を志していたが、大学3年頃から現代美術に興味をもち始めた。現在のような作風への方向転換のきっかけの一つとなったのが、横浜トリエンナーレ(01年)で会田誠の絵に出合ったことだった。「現代美術は難解なものと思っていたが、こんなわかりやすい作品もあるのか」と、その時気付かされたという。
「ドラピカ」(08年)は、ピカソの顔の描き方(縦に二分し、一方を寒色に塗り、境界線に目を置く...)をドラえもんに当てはめて描いたもの。また、06年頃から始めた「絵の虫」は、紙皿の上にリアルな描写による虫(ミミズ、毛虫など)で顔を描くシリーズで、最新作ではメールに使われる顔文字になっている。画用紙ではなく、食事に使う紙皿に描くことで、違和感や不快感が強調される。
現代に生きている限り、ネタが尽きることはなさそうだ。[IC]

図版1=《ドラ☆ピカ》キャンバスに油彩 53×45.5cm 2008
図版2=《絵の虫2014》紙皿、アクリル絵具 直径23cm 2014
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