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彫刻 宮澤光造 ----------みやざわ・こうぞう[b.1958-]
miyazawakozo-00.jpg 東京生まれ。1987年、東京造形大学彫刻科研究室修了。83年より二科展出品。 主に御影石を素材にした彫刻をつくり続ける。現在、尚美学園大学教授。

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冬のある日、自然豊かな町田街道沿いの共同アトリエを訪ねた。屋外で、コツコツとノミをふるう宮澤の姿があった。大学時代は、主に粘土による塑像で人体を制作。本格的に石に取り組むようになったのは、卒業後の研究室に入ってからだという。
ふくよかな体つきの子どもたちや、あどけなさの残る少女の像を得意とする。黒御影石による「風に吹かれて」(図版1)には、ポンチョを纏った少女が風をはらんで何かに立ち向かっている姿が表現されている。顔の部分には細かいノミの跡が、そして輝く瞳の黒は割れ肌の技法によるものだ。衣の部分には丹念に磨きがかけられている。このように作品は、ノミによる仕上げ、割れ肌、 磨きといった石彫の特徴的な技法が巧みに組み合わされ完成に至る。
「オープンスペースに置いてもらいたい」と語る宮澤にとって、堅牢な石は最適な素材といえる。「あまり主張しないというか、興味のない人は素通りしてもかまわない。道祖神や庚申塚の延長線上で作品が存在できたらいいなと思っています」。[IC]

図版1=風に吹かれて 黒御影石 173×102×80cm 2013
図版2=風は野に 黒御影石、白御影石 196×190×85cm 2014
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