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版画 三澤喜美子 ----------みさわ・きみこ[b.1943-]
misawakimiko-00.jpg 東京生まれ。1971年より町田市在住。89-92年、町田市国際版画美術館にて詩画集講座を受講、小林基輝に版画と製本の手ほどきを受ける。94年、同館にて木口木版を習う。96年より、リトグラフと木口木版による個展を開催。学術書の装画多数。

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「私の中に二つのものが存在する」と三澤はいう。一つは大きく広がろうとするリトグラフの世界。ガラスの上でリトインクと溶剤と水が混じり合ってできる偶然の形に注目。さまざまな方法を模索しつつ、フラクタルに通じる独自のスタイルを作り上げている。もう一つは木口木版の小さな密なる世界。「磨かれたツゲや椿の版木に下絵を写して、ビュランを手にする。そこ生まれる偶然を寄せつけない緊張感に支えられながら、版の上で思いをめぐらしてゆく」と語る。モチーフは、身近なものの組み合わせである。木口木版による蔵書票、年賀状、カードからは、作者の文学的センスが感じられる。
マクロとミクロ。偶然と必然。相反する世界を行き来しながら、制作の日々が続く。アトリエの名称はフラスコにかけて「フラス工房」と。そこには創作も生活も一つの実験という作者の思いが込められている。[IC]

図版1=大気の時間 リトグラフ 75×55cm 1996
図版2=年賀状(亥年) 木口木版 5.5×8.5cm 2007
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