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版画 伊藤類 ----------いとう・るい[b.1972-]
itorui-00.jpg 神奈川県生まれ。1997年、武蔵野美術大学卒業。98年より町田市に住居兼アトリエをもつ。水性絵具を用いた木版画を制作している。99年初個展。以降、ギャラリー澄光(奥沢)、GALLERY RUEVENT(目白)などで個展を開催。

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大学では初め油絵を描いていたが、3年生のときから版画を専攻。「油絵のような筆跡の生々しさがなく、思い通りに行かないところもいいですね」と木版画の魅力を語る。
和紙の上に刷られた透明感のある色彩が、ナチュラルで優しい雰囲気を醸し出す。その秘訣は、混色はせずに版の上で重ねることにある。「色面による構成」は時に抽象的に、時に何かを連想させる半具象的に表現される。
制作にあたっては、初めに色のイメージが浮かぶことが多いという。例えば「Coffee beans」(図版1)は、まず紫とカーキで画面を作ろうと思い、次に形ができてきて、最終的にコーヒー豆を連想させることから、このタイトルに至る。反対に、初めに具体的な風景が浮かぶ場合もある。「船」(図版2)がその好例だ。そこには、川を真上から見た様子が描かれている。
過去のDMに添えられた「色を重ね空気の膜が層になる」という言葉が、彼女の制作の姿勢を物語るようで、印象に残った。[IC]

図版1=Coffee beans 木版画 30×30cm 2012
図版2=船 木版画 15×15cm 2015

個展情報:2016年9月6日-9月17日 GALLERY RUEVENT(ギャラリールヴァン)
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