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絵画・インスタレーション 南条嘉毅 ----------なんじょう・よしたか[b.1977-]
nanjoyoshitaka-00.jpg 香川県生まれ。2002年、東京造形大学研究科修了。16年3月まで町田市在住。
現在は和歌山県を活動の拠点とし、町田市内のアトリエを共同アトリエとした。


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南条の絵画の特徴は、素材に土を用いることである。訪れた場所の気になる風景を写真に撮り、土を採取し、その場のさまざまな情報を分析し絵画に落とし込む。画面には絵具で描かれた部分と、現場の土を用いた部分とがある。土は「粒子」、描画部分は「平面における空間性」であり、作家にとっての土は、描いた場所の空間を暗示しているという。
16年2月にアートフロントギャラリー(代官山)で開催された個展についてお話をうかがった。一室では、「ニュー富士塚」と題されたインスタレーションを発表。ギャラリーの裏手にかつて富士塚があったことに着目し、故郷の讃岐富士を模した富士塚をいくつも配置。さらに双眼鏡を設置するなど、観る者に思い思いの富士山を楽しんでもらおうという趣向。もう一室には、15年夏にアーティスト・イン・レジデンスで滞在したノルウェーの風景をテーマとした絵画作品を展示。日本では見ることのできない珍しい建物や景色に、驚きの日々だったそうだ。「でも、一ヶ月いると段々その風景が見慣れて日常になっていく、その感覚がおもしろかった」と作家は語る。
「今後は、絵画とインスタレーションをより密接な関係で展開し、一つの空間に展示してみたい。そうすることで、さらに場所性の強い作品に近づけるのでは」と、抱負を語ってくれた。[IC]

図版1=ニュー富士塚 溶岩、土、パネル、エマージェンシーシート、双眼鏡ほか
              2016
図版2=古い漁師小屋 パネル、綿布、土、アクリル絵具ほか 45.5×53.0cm 2015

ポートレート撮影=林淳一郎
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