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絵画 上岡葵 ----------かみおか・あおい[b.1986-]
高知県生まれ。2012年、東京造形大学大学院造形研究科修了。同年、ギャラリー檜B(銀座)にて初個展。15年より町田市内に共同アトリエをもつ。

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幾つかの色面の構成による絵画は、一見すると抽象画のように見受けられる。しかし、時間をかけて眺めるうちに、風景など具体的な何かに見えてくる。「日々の生活のなかで、心動かされるものや情景を描いています。そうすることで、対象物にも、また絵にも素直に向き合えるのではないかと思っています」と画家は語る。「海の町」(図版1)は、静岡の久能山東照宮を旅した時、山の上から海を見下ろした風景である。鮮やかな橙色の濃淡と紫色の対比が印象的だ。制作はまず最初に、色の組み合わせが頭に浮かび、その場を写真に収めたり、スケッチするうちに、だんだんと形が決まってくるという。作品の要である色彩は、納得のゆくまで何度も塗り重ねられる。
そしてアトリエの壁には、それまでの色面の組み合わせによるスタイルとは趣を異にする新作が掛けられていた。「四月の雨」(図版2)は、祠(ほこら)の屋根の上の落葉を描いたもので、黄色い粒状の色彩が画面全体に散らされている。新たな展開を示す作品のように見えたが、落葉が雨に濡れてキラキラと輝いている様子を素直に表わしたもので、特に作風を変えようという意識はなかったそうだ。[IC]

図版1=海の町 キャンバスに油彩 150.5×134.5cm 2012
図版2=四月の雨 パネルに油彩 15×19cm 2016
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