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平面・立体 土屋美智子 ----------つちや・みちこ[b.1989-]
東京都生まれ。2015年、武蔵野美術大学大学院修了。16年より、町田市内に共同アトリエをもつ。わたらせアートプロジェクト(12年、栃木県足尾)、武蔵野美術大学+朝鮮大学合同展(12年、14年、15年)などに参加。

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主に自身の経験や記憶を発想の原点とした作品を制作する。表現方法は平面、立体、インスタレーションなど多岐にわたる。たとえば、「その夢が恐るべき私の敵に降りかかりますように」(図版1)は、PCに取り込んだ画像を原型として、パネルに転写したり、透明な支持体にトレースして天井から吊るしたりといった具合にさまざまな展開が可能だ。制作はまず、紙に落下するツバメの形を描き、次にPC上で重ねる。すると図がずれ始め、やがて一つの形は不明になり画面はよくわからない黒いかたまりとして表示される。無数の鳥たちが落ちて来る情景は、不気味で、観る者にえも言われぬ不安感を与える。「子供の頃、鳥の住処は空にあると思っていた。鳥たちが眠り覆い尽くすから暗い夜ができていて、もし空に向かって銃でも撃ったらびっくりして落ちて来る」という過去の空想が元になっている。タイトルはスティーブ・ライヒの曲に因んでいる。
「まだそれの名前は呼べない」(図版2)では、アクリルケースの中に自分の重要な記憶に基づくテキストが書かれた紙を置き、その上を一匹の蟻が動き回る。「言葉や文章は、良くも悪くも人間的なものの象徴。その上を異者(蟻)が動き回ることによって、読解しがたくなり、どれほど自分にとって重要なものであっても軽やかに意味を壊してくれる」と語る。[IC] 

図版1=その夢が恐るべき私の敵に降りかかりますように
               原画:紙に水彩、アクリル絵具、油性マジック サイズ可変 2014
図版2=まだそれの名前は呼べない(部分) テキスト(紙)、蟻、アクリルケース
               103×728×105cm 2016
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