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版画・インスタレーション 荒木珠奈 ----------あらき・たまな [b.1970-]
arakitamana-00.jpg 東京都生まれ。1992年に武蔵野美術大学短期大学専攻科を修了後、93から94年までメキシコに留学し、本格的に銅版画の制作を始める。帰国後、武蔵野美術大学に再入学し97年卒業。

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メキシコの強烈な太陽、そして「死者の日」の祭りに代表される独自の死生観。それらが作り出す光と影のコントラストに魅了され、版画という表現方法を選択。以後、自らの記憶や体験に基づいた叙情豊かな作品を制作している。
2018年、町田市立国際版画美術館にて「記憶の繭を紡ぐ」と題された個展を開催。これは同館の「インプリント町田展」というシリーズの一環で、今回のテーマは「記憶」。選ばれた作家が、町田に取材した新作を発表するというもの。そこで荒木が着眼したのは、町田で盛んに行なわれていた「養蚕」であった。夏の40日間、自ら蚕を卵から育て、繭を作る姿を目の当たりにしたのだ。会場には、これまで制作してきた版画やオブジェに加えて、養蚕からインスピレーションを得たインスタレーションが展示された。白い和紙で螺旋状に囲まれた空間の中には、繭玉を思わせるふんわりとした立体がハンモックのように吊り下げられている。まるでせせらぎのような音(実は蚕が桑の葉を食べる音)が流れる安らかな空間は、遠い日の淡い記憶を呼び起こす装置のように思えた。
2012年よりニューヨーク在住。[I.C]

図版1=たままゆ・p 銅版画 15×22㎝ 2018
図版2=繭(インスタレーション) 真綿、和紙、銅版画、竹、木、布、電球等 1150×530㎝ 2018
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