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彫刻 若林奮 ----------わかばやし・いさむ [1936-2003]
町田で生まれ育つ。32歳で小金井にアトリエを移すまで同地で制作を続ける。
1959年、東京芸術大学彫刻科卒業。同年、初個展を開催。
60年代に鉄の小片を溶接してつくりあげた、生物と機械が合体したような内省的な作品で注目を集める。73年、文化庁芸術家在外研究員として1年間パリに滞在し、エジプトの古代遺跡、フランス、スペインの旧石器時代の洞窟遺跡を巡った。膨大な時間の堆積と自然との関わりを身をもって実感したことが契機となって、自らと対象との距離を把握するための物差しとして「振動尺」という独自の概念を生み出し、数多くの作品を展開した。

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80年代後半からは、現実の土地を相手にした壮大な作品にも挑戦。その代表が軽井沢にある高輪美術館(現・セゾン美術館)の庭、そして横須賀美術館の「Valleys (2nd Stage) 」 (図1)である。後者は2003年、美術館設計段階で作家本人から寄贈され、没後設置が進められた。海に面して出現した鉄板によってできた深い谷間を歩く。「体感する彫刻」がそこにある。 思考を深めるために描いたドローイングや版画も数多く残している。[I.C]

図版1=Valleys (2nd Stage) 鉄 305×4586×150㎝
1989制作/2006設置 横須賀美術館
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