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絵画・版画 松本旻 ----------まつもと・あきら [1936- ]
大阪に生まれる。1970年から98年まで町田市で暮らす。町田市立国際版画美術館の開館(1987年)に貢献。浮世絵版画の摺師としてスタートし、50年代後半から版画制作を開始する。初期にはデフォルメした鳥や魚などを木版で表現していたが、60年代後半からは、社会に溢れる「広告」や「新聞」などのイメージを用いた作品に移行。70年代に入ると、「富士山」や「植物」、「風景」や「塔」のイメージをモチーフにした版画シリーズを展開。

1975年には、リュブリアナ国際版画ビエンナーレでグランプリを受賞。また版画のみならず、モノクロで撮った風景を、粗いドットに引き伸ばし、黒の絵具によって写し変えた「風景」シリーズの絵画を制作し、注目を集める。
やがて風景といった具体的な形態は姿を消し、80年代から90年代には、色の配置や対比そのものに焦点を当てたドットによる抽象的な絵画を制作。さらにドットは四角いモザイク状の画面へと変化を遂げる。
2015年の個展(銀座・藍画廊)では、新聞・雑誌に掲載されたテロや震災などの写真を粗いドットで描写した絵画を発表。作者のコメントには「粗い網点の像を描写し、"絵画"として制作している。これは、粒子も密になり"画素"で表示する現在とは逆の表現だが、対象を"疑似"から"存在"へと転化する方法として続けている」とある。 [I.C]

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