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版画 辻えりか ----------つじ・えりか [b.1989-]
町田市に生まれ、現在も同市で制作している。2013年、多摩美術大学大学院修了。同年、日本版画協会第81回版画展に出品。15年と17年に個展「物語の欠片」展を町田市立中央図書館ギャラリーにて開催。

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リトグラフによる版画制作を中心に、創作絵本も手がける。緻密な描写によるモノクロームの画面。そこに描かれているのは、時代も場所も不明なある物語の一場面のようだ。なかには残酷さや不気味さを秘めた作品もある。見る者は、その不思議な光景の中に引きずり込まれるような感覚を味わう。「"何の場面だろう? これは?"と思ってもらえると嬉しいです。見る人によっていろんなものに見える。ストーリーは見る人に委ねます」と作者は語る。子供の頃から本を読むことも絵を描くことも大好きだった。読みながらさまざまな光景を思い描くので、なかなか読み進まなかったという。 大学では版画を専攻。きっかけは、高校生の時に参加した町田市立国際版画美術館での版画講習会だった。制作には主に、リトグラフ用のアルミ板にダーマトグラフ(クレヨンのようにワックスを多く含んだ色鉛筆)を使用。芯の先端を細く削っては描き、削っては描いてゆく。その繰り返しによって、独特なトーン(調子)の作品が誕生する。 「今後は、大きいサイズの作品をつくりたいですね」。それによって、より細かい描写が可能となり、見る側はより物語の深みへと誘い込まれることになるだろう。[I.C]

図版1=命の磔 リトグラフ 68×44㎝ 2018
図版2=Collection ~Water~ リトグラフ 28×40㎝ 2018
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