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彫刻 馬場美文 ----------ばば・よしふみ[b.1945-]
長野県生まれ。1969年、和光大学人文学部芸術学科卒業。1971年、行動美術協会初出展、以降毎年出品。
町田市内の自宅から車で15分、多摩丘陵にあるアトリエを訪ねた。谷戸(やと)と呼ばれる谷状の地形に、ひっそりと佇む仕事場の入り口には、FRPでできたトラや牛などの動物が無造作に置かれていた。ここは、作品の制作現場であるとともに、生業として営んでいるいわゆる「造形制作」の工房でもある。

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学生時代に師事した彫刻家・舟越保武や佐藤忠良らの影響もあり、初期の頃は主に具象彫刻を制作していた。その後、御影石などによる抽象的なフォルムの作品に移行。現在、町田駅近く浄運寺裏に設置されている《動と静のプロセス》(1980)もその一つだ。石による制作を20年近く続けた後は、ブロンズ、アルミニウム鋳造、樹脂、木、布などさまざまな素材に挑戦している。石へのこだわりを捨て、作りたい形によって柔軟に素材を選んでいる。「どうせゴミとして捨てられるんだったら、はじかれ者になってめちゃくちゃにやった方がおもしろいものができると信じている」と語る。最近では、カエルや鳥、全身に包帯が巻かれた人体といったなにやら意味ありげな具象作品も登場。作品は、固定観念という「たが」が外され、ますます自由度を増しているように見える。[I.C]

図版1=栄華ありき 真鍮鋳造、アルミニウム鋳造 H140×W100×D70㎝ 1999
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