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版画 鹿嶋裕一 ----------かしま・ゆういち [b.1981-]
kashima-00.jpg 町田市生まれ。市内に住居兼アトリエを構える。2009年、東京芸術大学大学院修了。同年、ギャラリーゴトウ(銀座)にて初個展。

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作品のテーマは、ほとんどが毎日見ている風景である。「知っている風景からは、日常のいろんな変化を感じ取ることができます」と作家は語る。しかし実際の風景をそのまま写し取るのではなく、一度記憶にとどめ、「記憶の中の風景」を定着させてゆく。丘陵に立ち並ぶ家々、団地、電波塔、ゴルフ練習場・・・。そのほとんどがブルーを基調とした画面である。研ぎ澄まされた夜の風景なのだ。技法は木版画。一枚の版木を少し彫ってはインクを載せて刷り、また少し彫ってはインクを載せて刷るという工程を何度も繰り返しながら完成へと導く。微妙に異なるブルーの色調は、このようにして生まれる。また、ブルー(藍色)のグラデーションは、浮世絵のぼかしを連想させもする。
最近は生活習慣の変化によって、同じブルーでも夜ではなく明け方の風景が多くなったという。その一つが《狩野川》(図2)である。釣りが好きで、しばしば訪ねる駿河湾の風景。手前に見える、魚眼レンズで覗いたような歪曲した道路も印象的だ。[IC]

図1=つくし野  水性木版 60×85㎝ 2013
図2=狩野川 水性木版 30×45㎝ 2018
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