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版画・絵画 ながさわたかひろ ----------ながさわ・たかひろ [b.1972-]
TakahiroNagasawa-00.jpg 山形県生まれ。2000年、武蔵野美術大学大学院修了。版画を専攻。2010年、岡本太郎現代芸術賞・特別賞受賞。同年、銀座にて初個展。「インプリント町田2017」展(町田市立国際版画美術館)への出品オファーをきっかけに町田市に移り住み、サッカーJ2のFC町田ゼルビアを取材し、連作を発表した。試合中の選手一人ひとりの躍動感あふれる姿をリアルにとらえた力作である。

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スポーツをテーマにしたものにはそれ以前にも、応援するプロ野球チームのシーズン全試合を版画とドローイングで描いたシリーズ《プロ野球画報》(2009~16)がある。いずれにしてもそこには、「絵は戦力になる」という作者の熱い思いが込められている。 そしてもうひとつ、2007年より開始し現在も精力的に取り組んでいるシリーズ《に・褒められたくて》があり、2010年から3年間、雑誌『美術手帖』に連載された。憧れの著名人をアポなしで訪ね「あなたを描かせてください!」と直接交渉し、その場で写真を撮り、後日出来上がった作品にサインとコメントをもらった時点で作品が完成するというもの。モデルとともに、その人物にまつわるモチーフが周囲を埋め尽くす緻密な描写が味わい深い。野村克也、大林宣彦、ヤン・シュヴァンクマイエル・・・と、錚々たる顔ぶれである。相手がどんな反応をして、どんなコメントを書いてくれるか。それは、見る側にとってもかなり興味深いものだ。「人と交流したいんです。その手段が僕の場合は絵なんです」と作者は語る。数々の試行錯誤を経て生まれたこの手法は、今や彼のライフワークとなっている。[IC]

図版1=FC町田ゼルビアを描く!第23節 紙、ペン、色鉛筆 27×38.5cm 2017
図版2=吉田照美に褒められたくて 紙、エッチング、アクアチント、サイン 54×39cm 2007

主な文献=『プロ野球画報』(ぴあ、2014)
『プロ野球画報2015』(雷鳥社、2016)
『に・褒められたくて』(編集室屋上、2016)
「インプリント町田2017」展図録(町田市立国際版画美術館、2017)
「インプリント町田2020」展図録(町田市立国際版画美術館、2020)
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